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Dockerコマンドにalias(エイリアス)を設定する方法【作業効率UP】

Dockerコマンドにalias(エイリアス)を設定する方法【作業効率UP】

Dockerを使って開発をしていると、Dockerコマンドを打つ機会が何度もあります。

例えば、docker-compose.ymlを使ってコンテナを立ち上げ直すには、以下のコマンドを打ちます。

docker-compose up -d --build

 

これが、とてもめんどくさい。

 

もちろん、慣れたら速く打てはするのですが、毎回毎回打つのは面倒ですし、1文字でも間違っていたら動かないのでコマンドを打ち直すこともしばしばです。

作業効率を求めるWebエンジニアたるもの、これはどうにかしたい。。

 

そこで今回は、Dockerコマンドのalias(エイリアス)を設定する方法をまとめてみました。

この記事によって少しでもあなたの開発効率が向上することを願っています。

 

Dockerコマンドにalias(エイリアス)を設定する方法

Dockerコマンドにaliasを設定するのに必要な作業は以下の3ステップです。

  1. .bashrcファイルを開く
  2. .bashrcファイルにaliasを設定する
  3. .bashrcに設定した内容を反映させる

 

.bashrcファイルを開く

まずはVim(ターミナルで使えるテキストエディタ)を使って.bashrc(シェルの設定ファイル)を開きます。

.bashrcファイルとは、bashに関する設定を記述するファイルです。

 

ターミナル上で以下のコマンドを打ってください。

vim ~/.bashrc

 

このコマンドにより.bashrcを開くことができます。

また、元々.bashrcが存在していなかった場合は.bashrcの作成も行ってくれます。そのため事前にtouchコマンド等で.bashrcファイルを作成する必要はありません。

 

上記のコマンドを打つと、何も設定されていない場合は以下のように表示されるはずです。単なる空ファイルですね。

何も書かれていない.bashrc

 

.bashrcファイルにaliasを設定する

次に、.bashrcファイルにDockerコマンドのaliasを設定していきます。

記述方法は以下の通りです。aliasコマンドを使用します。

alias 省略形='実際のコマンド'

 

この形式で実際のコマンドと省略形を対応付けることで、aliasの設定が可能となります。

 

Dokerコマンドの場合だと、例えばこんな感じです。

alias dcps='docker-compose ps'

 

.bashrcにDockerコマンドのaliasを設定

 

自分の中で「これよく使うな」と思うコマンドをピックアップして設定しておきましょう。

 

参考として、私の設定も貼っておきます。

# Dockerコマンド
alias d='docker'
alias dc='docker-compose'
alias dcps='docker-compose ps'
alias dcud='docker-compose up -d'
alias dcudb='docker-compose up -d --build'
alias dce='docker-compose exec'
alias dcl='docker-compose logs'
alias dcd='docker-compose down'
alias dcbnc='docker-compose build --no-cache'

 

よく使うのはdcですね。(というか、dc以外はほとんど使わない。。)

 

.bashrcに設定した内容を反映させる

実は.bashrcに設定を記述するだけではaliasを使うことはできません。

最後に.bashrcに設定した内容を反映させる必要があります。

これには、以下のコマンドを使います。

source ~/.bashrc

参考:【 source 】コマンド/【 . 】コマンド――シェルの設定を即座に反映させる

 

以上で.bashrcに設定した内容を反映させることができました。

実際にコマンドを使ってみましょう。

aliasを使ってDockerコマンドを実行する

 

aliasを使ってdocker-compose psを実行することができました。

 

aliasがきちんと反映されているか確認するには、aliasコマンドを打って下さい。.bashrcに記述した設定が表示されれば、aliasの設定は上手くいっています。従ってsource ~/.bashrcを実行する必要はありません。

aliasコマンドを実行して設定されているエイリアスを確認する

 

ちなみに、aliasと実際のコマンドは組み合わせることも可能です。例えば、docker-composeをdcという名前でalias登録している場合、以下のコマンドにより docker-compose psを実行することができます。

dc ps

 

従って、「docker-compose」さえ登録しておけば大抵の場合はまかなえるのではないかと思います。

 

Dockerコマンドのalias(エイリアス)設定方法まとめ

最後にもう一度、Dockerコマンドにaliasを設定する方法を振り返っておきましょう。

  1. vim ~/.bashrc.bashrcファイルを開く
  2. .bashrcファイルにalias 省略形='実際のコマンド'の形式でaliasを設定する
  3. source ~/.bashrc.bashrcに設定した内容を反映させる

 

今回は以上です。

この記事が少しでもあなたの開発効率の向上に役立っていたら幸いです。

 

参考記事

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