この記事では、「TypeScriptが動作する環境をサクッと構築する方法」をご紹介します。
少しでもこれからTypeScriptの学習を始める方の参考になれば幸いです。
では始めます。
※環境はMacを想定しています
TypeScriptが動作する環境をサクッと構築する方法
では早速、TypeScriptが動作する環境構築する方法をお伝えしていきます。
まずは、以下のコマンドでasdfをインストールして下さい。
brew install asdf
asdfとは、複数の言語に対応したバージョン管理システムです。
バージョン管理したい言語のプラグインをインストールすることで、その言語のバージョン管理ができるようになります。
似たようなツールとしては、anyenvなどもありますが、anyenvよりシェルの起動が早いのが特徴です。
また、インストールした言語は、共通のコマンド(asdf)で扱うことが可能なので、言語ごとにコマンドを覚えなくていいのもメリットも一つです。
インストールできたら、以下のコマンドでasdfのパスを通します。
echo -e "\n. $(brew --prefix asdf)/libexec/asdf.sh" >> ~/.zshrc
ここではzshrcに登録していますが、bashを使っている場合はbashrcに登録して下さい。
echo -e "\n. $(brew --prefix asdf)/libexec/asdf.sh" >> ~/.bashrc
登録したら、以下のコマンドで設定を反映させます。
source ~/.bashrc
次に、asdfでNode.jsを扱うために、Node.jsのプラグインをインストールします。
asdf plugin add nodejs https://github.com/asdf-vm/asdf-nodejs.git
インストールできたら、実際にasdfを使ってNode.jsをインストールします。
今回は18系をインストールするので、18系のリストを確認した後に、18.2.0をインストールします。
asdf list all nodejs 18
asdf install nodejs 18.2.0
node -v でバージョンを確認して、以下のようにインストールしたバージョンが表示されたらOKです。
nodejs 18.2.0
次に、インストールしたNode.jsをグローバルで使えるようにします。
asdf global nodejs 18.2.0
設定を反映させます。
source ~/.bashrc
最後に、以下のコマンドでTypeScriptをインストールします。
npm install -g typescript
tsc -vでバージョンが表示されたらOKです。
以上でTypeScriptが動作する環境を作ることはできました。
実際にTypeScriptを動かす際には、ts-nodeなどを使えばサクッと実行できるので便利です。
実際に試してみましょう。
まずは、以下のコマンドでts-nodeをインストールします。
npm install --save typescript ts-node
そして、任意のディレクトリ配下で以下のような適当なコードを記述します。
const hoge = () => { console.log('hogeです'); }; hoge();
そして、ts-nodeで実行します。
./node_modules/.bin/ts-node my-project/hoge.ts
ターミナルに「hogeです」と表示されたらOKです。
TypeScriptが動作する環境をサクッと構築する方法:おわりに
今回は、TypeScriptが動作する環境をサクッと構築する方法をご紹介しました。
少しでも参考になっていれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
参考資料
- サバイバルTypeScript(開発環境の準備)
- まだ anyenv (**env) 使ってるの? asdf を使おう!
- ts-node で TypeScript + node をサクッと実行する
- asdf のバージョン アップがうまくいかなかった